店名由来 |
【解釈】
道というものは空の器のようであるが、それにいくら物を入れてもいっぱいに
なることがない。非常に深遠であり、万物の宗家のようである。万物の中の
鋭いものを挫き、万物の中のもつれを解きほぐし、万物の中の輝きを和らげ、
万物の中の塵と同化している。静かにたたえた水のように静かに万物をたた
えているのである。私にはそれが何から生じたものかはわからない。それは
天の生ずる以前の、天の祖先の姿のようである。
漢文大系 老子 (明治書院)より抜粋
【店主解釈】
茶道、武道など求道者の心構えは、底に穴の開いた器の如く日々研鑽を当然
とする。学び、習得し終えたつもりが油断となる。
別解釈として、"盅 "を皿の真ん中と考えるならば、例えば皿に魚を盛り付けた
場合と、同じく皿に野菜を盛り付けた場合では、食材に関心がいく。
然し、どちらも同じ皿なのだ。皿を我が身と置換してみる。そうすれば、我が身
が如何なる境遇に置かれたとしても、信念を変えずに精進し続ける事が”道”
に至ると考えられなくはないか?