えんがわさぼう
縁側茶房  第1回  第2回  第3回  第4回  第5回  第6回  第7回  第8回  第9回  第10回
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                                     じじょ                   たす         たす
3年習うより3年掛けて師を探す(自助の精神:天は自ら助くる者を助く)

 50〜100年後、この国を支える若者達が、この国に生を
授かり良かったと思える国造りの為に、文化伝統を後世に伝え
る手段として弊店を立ち上げたものの(詳しくはいつの日か)、
乏しい資本ゆえに広告宣伝費は捻出出来ず、専ら“口コミ”に
頼るのみ。況や従業員を雇う余裕も無い状態で開業した。有難
い事に満席の時もあり店内が混雑する度に、お客様に迷惑を掛
けていた。然し不思議に無償で手伝って下さる学生や社会人の
方が世の中にはいらっしゃるもので、感謝しながら、これまで
厚意に甘えてきた。存外、奇特な人は結構居るもので希望者は
時々現れる。
 給与を払えない立場で言える話ではないが、学生又は仕事を
持っている人を条件にしている。余った時間を潰そうでは無く
、日常の業務(本分)をしっかりとこなしながら、尚且つ、残り
少ない時間で奉仕して貰っている。そして皆が手弁当でやって
くる。混み合った日は、お運びや洗い物だけで終わる場合も少
なくない。だからこそ、僅かな時間を大事にして学んでいる姿
勢を感じる。ならば『魚心あれば水心』で、弟子の視線を背中
から感じる時には、わざと手元を見えるようにするのだ。
       そったくどうじ                ま ね
そこを『ロ卒啄同時』で弟子たちは“真似る”→“学ぶ”。

ロ卒啄同時:“ロ卒”は卵から孵化しようとする時、雛が殻の
 内から鳴いて呼ぶ。“啄”は母親が外から殻をくちばしで突
 く。同時に行い誕生する。逃がすべからざる好機の意。